Peri's Hobby
Periの雑多なホビー活動の記録

リモワの車輪改造

経緯


私が出張などで愛用しているスーツケースは、1993年頃に購入した機内持ち込みサイズのリモワのトパーズです。
さすがに長期の使用により、車輪の回転が悪くなっていました。
ネットで調べてみたら、リモワの車輪をインラインスケートのウィールに交換するという話があったので、採用することにしました。
車輪は、英語でwheel。普通はカタカナだと、ホイール。インラインスケートだと業界用語でウィール。検索するのにちょっと苦労しました。

車輪の分解


内装を剥がすと、ネジがあるので、ネジを抜けばホイールカバーごと外れます。
アルミスーツケースの角に穴をあけて、そこにホイールユニットを取り付けたような作りでした。
ベルトの根元が内装を押さえていて、しかもリベット止めなので、ドリルでリベットを撤去しました。
組立後、再び車輪をいじるときのために、リベットの代わりに3mmビスナットで止めることにします。

シャフトの撤去


古いリモワは、車輪のシャフトがカバーと一体になっています。これをのこぎりで切断します。
切断した面は、フライス盤で平面に整えます。
切断する前に、長さを計測しておきます。外側カバーには穴がありませんが、内側には中心穴があるので貫通させておきます。

シャフトの作成


切断したシャフトの長さを元に、アルミ棒を削り出してシャフトを作成します。
インラインスケート用のウィールのベアリングは、608ZZなので、10mmの2027アルミを8mmに削りました。センターは10mmのままにして、横ずれが発生しないようにします。インラインスケートでは、カラーが入るみたいですが、削り出しなので一体です。
シャフトは、中心穴をあけて4mmタップで固定できるようにしました。

組み立て


ウィールにシャフトとベアリングを取り付けて、シャフトをカバー両側から4mmビスで取り付ければ完成です。ネジには緩み止めを塗布してあります。

使用感


コストはウィールの代引き手数料を入れても2千円くらいでした。ベアリングは、monotaroブランドの69円x4個です。
車輪の削り出しも考えましたが、外径78mmの素材の値段よりもウィールの方が圧倒的に安かったです。
使った結果は驚異的です。路面が良いところでは音がしません。元々は、プラスチックのシャフトにクリアランスが1mmくらいありそうなカラーで転がっていたところが、ベアリング入りで横ブレが無い、設置幅の少ない車輪になったので、別物です。新品よりよさそうな感じです。
トロリー用ハンドルが外付けという、もうすぐ20年選手の古いスーツケースですが、まだまだ活躍してくれそうです。



FirstUpload 11/05/30-13:34 : LastUpdate 11/05/31-15:38

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